調味パーセントの計算式
調味パーセントとは、材料の重量に対する塩分の割合です。レシピの分量ではなく割合で覚えておくと、材料の量が変わっても同じ味に決まります。
調味料の量(g) = 必要な塩分(g) × 100 ÷ その調味料の食塩相当量(%)
塩分濃度(%) = 塩分(g) ÷ 材料の重量(g) × 100
材料の重量が何を指すかは料理で変わります。汁物ではだし(汁)の重量、煮物や炒め物では材料の重量です。塩分が汁に溶けて残るのか、材料に入るのかで基準が変わると考えると分かりやすくなります。
料理別の塩分濃度の目安
人が「ちょうどよい」と感じる塩分濃度は、体液の濃度である0.9%の前後にあります。汁物のように全部を飲むものは薄く、ご飯と一緒に食べるものは濃くなります。
| 料理 | 塩分濃度 |
|---|---|
| すまし汁 | 0.6% |
| みそ汁・スープ | 0.7〜0.8% |
| 炒め物・和え物 | 0.8〜1.0% |
| 炊き込みご飯 | 0.6〜0.7% |
| 煮物 | 1.0〜1.5% |
| 浅漬け | 1.5〜2.0% |
| 本漬け(保存) | 3〜4% |
調味料100gあたりの食塩相当量
| 調味料 | 食塩相当量 |
|---|---|
| 食塩 | 99.5 g |
| 顆粒中華だし | 47.5 g |
| 顆粒和風だし | 40.6 g |
| 薄口しょうゆ | 16.0 g |
| 濃口しょうゆ | 14.5 g |
| 米みそ(淡色辛みそ) | 12.4 g |
| オイスターソース | 11.4 g |
| 豆みそ(赤だし) | 10.9 g |
| めんつゆ(3倍濃縮) | 9.9 g |
| ウスターソース | 8.5 g |
| 減塩しょうゆ | 8.3 g |
| ポン酢しょうゆ | 7.8 g |
| 米みそ(甘みそ・白みそ) | 6.1 g |
| 中濃ソース | 5.8 g |
| めんつゆ(ストレート) | 3.3 g |
| トマトケチャップ | 3.1 g |
| マヨネーズ | 1.9 g |
薄口しょうゆは色が薄いぶん塩分は濃口より高くなります。色を付けたくない料理で使うものであって、塩分を控えるためのものではありません。
計量スプーン1杯のグラム数
小さじは5mL、大さじは15mLという容積の単位なので、重さは調味料ごとに違います。
| 調味料 | 小さじ1 / 大さじ1 |
|---|---|
| 塩・しょうゆ・みそ | 6 g / 18 g |
| めんつゆ・ソース・ポン酢 | 6 g / 18 g |
| トマトケチャップ | 5 g / 15 g |
| マヨネーズ | 4 g / 12 g |
| 顆粒だし | 3 g / 9 g |
実例:4人分のみそ汁を割合で作る
だし600g(4人分)を塩分濃度0.8%に仕上げる場合で、計算を通してみます。
みそ(食塩相当量12.4%)の量 = 4.8 × 100 ÷ 12.4 = 38.7 g
みそ大さじ1は18gなので、大さじ2杯強です。ここで見落としやすいのが顆粒だしの塩分です。顆粒和風だし小さじ1(3g)には約1.2gの食塩相当量が含まれるため、これを使った場合に足すみそは塩分3.6g分、つまり29g(大さじ1.5杯強)まで減らします。「レシピ通りなのにしょっぱい」の原因は、だしの塩分の数え漏れであることが多いです。
一度この計算で作って味を確かめたら、以後は「だしの重量×0.8%」という割合だけ覚えておけば、2人分でも6人分でも同じ味が再現できます。
よくある質問
汁物の場合、材料の重量とは何を指しますか?
だし(汁)の重量です。汁物では塩分が汁に溶けていて、口に入るのは汁なので、具の重量は含めません。一方、煮物や炒め物では材料の重量に対して計算します。煮汁ごと食べる煮物では、材料と煮汁の合計で考えることもあります。
しょうゆをみそに置き換えるとき、同じ量でよいですか?
同じ量にはなりません。濃口しょうゆの食塩相当量は100gあたり14.5g、米みその淡色辛みそは12.4gなので、同じ塩分にするにはみそを2割ほど多く使います。白みそは6.1gしかないため、しょうゆと同じ塩分にするには2倍以上の量が必要です。量が変われば水分や甘みも変わるので、レシピ全体の調整が要ります。
小さじ1杯のグラム数はどの調味料も同じですか?
違います。小さじ1杯は容積で5mLですが、重さは調味料の密度で変わります。塩・しょうゆ・みそは6g前後ですが、ケチャップは5g、マヨネーズは4g、顆粒だしは3gしかありません。塩分の計算はグラムで行うため、計量スプーンの杯数から換算するときはこの差を考慮する必要があります。
減塩したいときはどう使えばいいですか?
目安表の下限側の濃度で計算してください。みそ汁なら0.7%を0.6%にするだけで塩分は約15%減ります。濃度をそれ以下に下げると物足りなさが出やすいため、だしを濃くとる、香辛料や酸味を足すといった補い方が定番です。参考として、厚生労働省の食事摂取基準では1日の食塩相当量の目標は成人男性7.5g未満・女性6.5g未満とされています。0.8%のみそ汁1杯(150g)の塩分は約1.2gです。
出典
このページの数値は、次の資料と照合しています(確認日 2026年10月2日)。
- 日本食品標準成分表2020年版(八訂)(文部科学省)— 調味料100gあたりの食塩相当量