タイムラプスの計算式
タイムラプスは3つの数値だけで決まります。撮影間隔(何秒ごとに1枚撮るか)、撮影枚数、そして書き出し時のフレームレートです。
総撮影時間 = 撮影枚数 × 撮影間隔
圧縮倍率 = 撮影間隔 × fps
30fpsで1分の動画に必要な枚数は1800枚。5秒間隔なら撮影に2時間30分かかります。現場では「持ち時間から逆算する」場面が多いので、タブを切り替えて間隔や枚数を求める形でも使えます。
被写体ごとの撮影間隔の目安
| 被写体 | 間隔 |
|---|---|
| 人や車の流れ | 1〜2秒 |
| 流れる雲・日中の空 | 2〜5秒 |
| 夕景・日没 | 3〜6秒 |
| 星空・天の川 | 20〜30秒 |
| 植物の成長・工事現場 | 5〜30分 |
間隔を短くするほど動きは滑らかになりますが、同じ完成尺に必要な撮影時間も枚数も増えます。迷ったら表の範囲の真ん中から始めて、試し撮りの再生で詰めるのが早道です。
星空撮影を通しで計算する
露光20秒で星空を撮る場合の段取りです。露光と記録時間を見込んで、間隔は25秒に設定します。
30fpsでの再生時間 = 432 ÷ 30 = 14.4秒
3時間粘って14秒少々にしかならない、というのがタイムラプスの時間感覚です。完成尺から逆算すると必要な持ち時間がはっきりします。30秒の完成尺が欲しいなら必要枚数は30×30で900枚、撮影には900×25秒=6時間15分かかります。一晩で撮り切れるか、この段階で判断できます。
記録容量も同じ枚数から出ます。RAWで1枚40MBなら900枚で36GB。バッテリーは撮影枚数と外気温しだいですが、数時間を超える撮影では外部給電を前提にしたほうが確実です。
動きの滑らかさはシャッター速度で決まる
同じ間隔・同じ枚数でも、1枚ごとのシャッター速度で仕上がりの印象が変わります。露光を間隔に対して長めに取ると、1枚1枚に動きのブレが記録され、つなげたときに滑らかに流れます。露光が短いと1枚ごとの被写体が静止して写るため、再生するとパラパラとした硬い動きになります。
5秒間隔で雲や車の流れを撮るなら、露光1〜2.5秒程度を目安にすると動きがつながります。日中にこの露光を作るにはNDフィルターで減光する方法が使われます。
もうひとつ、露出をカメラ任せ(絞り優先やオート)にすると、コマごとの露出判断のばらつきで画面が明滅します。露出・ホワイトバランス・フォーカスはすべてマニュアルで固定するのが基本です。
よくある質問
fpsは24・25・30・60のどれを選べばいい?
納品先の動画に合わせます。映画的な質感なら24fps、Webや放送なら30fps、ヨーロッパ系の放送規格に合わせるなら25fps。60fpsは後から速度を落として使う余地が残りますが、同じ再生時間に倍の枚数が必要です。
撮影間隔はシャッター速度より短くできる?
できません。間隔はシャッター速度+記録時間より長く取る必要があります。星空で20秒露光するなら、間隔は最低でも22〜25秒を見ておくと安全です。
バッテリーとカードはどれくらい必要?
記録容量の欄が目安になります。RAWは1枚25〜60MB、JPEGなら5〜15MBが一般的です。長時間の撮影では外部電源と、容量に余裕のあるカードを用意してください。
カメラ内のタイムラプス機能と静止画のインターバル撮影はどちらがいい?
カメラ内で動画に仕上げる機能は手軽ですが、解像度は動画規格の上限(4Kで約830万画素)までで、後から構図の変更もできません。静止画のインターバル撮影ならセンサーのフル解像度が残るため、編集時にクロップやパンを加えたり、フレームレートを変えて書き出し直したりできます。容量と後処理の手間が増える代わりに、やり直しが利く方法です。
圧縮倍率とは何ですか?
実際の時間が再生時間の何倍に圧縮されるかを表す値で、撮影間隔×fpsで求まります。5秒間隔・30fpsなら150倍。現実の150秒が動画の1秒になる計算です。被写体の動きの速さに対してこの倍率が高すぎると動きが飛び飛びになり、低すぎると変化が感じられない映像になります。