部屋ごとに決まるもの、家全体で決まるもの
| 決める単位 | 使うツールと、先に用意する数値 |
|---|---|
| 部屋ごと | 照明の明るさ — 部屋の畳数、部屋の用途(照度)、器具1台の光束 |
| 部屋ごと | 必要換気量 — 部屋の畳数と天井高、在室する人数、台所ならコンロの消費量 |
| 家全体 | 給湯器の号数 — 同時に使う湯量の合計、冬の水温、設定温度 |
照明と換気は、部屋の広さと使い方で1部屋ずつ決まります。給湯器は家に1台で、どの蛇口を同時に使うかで決まります。部屋ごとの計算を先に済ませ、最後に家全体の給湯器を見る順番にすると、部屋の用途を変える計画がそのまま反映できます。
手順1:部屋の用途を変える(例:個室を書斎にする)
手順2:台所を入れ替える
手順3:給湯器を交換する
- 家の中で同時に使う蛇口を挙げ、流量を合計します。シャワーは一般的なヘッドで10〜12L/分、台所は5〜8L/分が目安です。
- 給湯器の号数に、シャワーの流量と同時に使う分の流量、冬の水温を入れます。夏の水温で計算すると小さい号数でも足りて見えるので、号数は必ず一番条件の厳しい冬で検討します。
- 「出せる湯量」タブで、いま付いている号数が冬に何L/分出せるかも確かめておくと、交換で何が変わるかが比べられます。
3本に出てくる単位の読み方
設備のカタログは単位の定義を知っていると読み違えにくくなります。3本の計算機で使っている単位は次のとおりです。
- 号(給湯器)… 水温より25℃高いお湯を、1分間に何リットル出せるか。16号なら水温15℃のときに40℃のお湯を毎分16リットルです。水温が下がると同じ号数でも出せる湯量が減ります。
- lm(ルーメン)とlx(ルクス)… ルーメンは器具が出す光の総量、ルクスは照らされる面の明るさです。1ルクスは1平方メートルに1ルーメンの光が届いている状態で、カタログに書いてあるのはルーメン、JISの照度基準はルクスです。
- m³/h(換気扇)と回/h(換気回数)… m³/hは1時間に動かせる空気の体積、回/hは部屋の空気が1時間に何回入れ替わるかです。部屋の容積に回/hを掛けるとm³/hになります。
ツールをまたいで使うときの注意
- 畳から平方メートルへの換算は1畳=1.62 m²です。照明の明るさと必要換気量は、不動産広告の表示基準の値で換算しています。京間や江戸間など実際の畳の大きさで計算したいときは、坪⇄平米 換算の「畳から」で実際の基準の平方メートルを出し、それを1.62で割った値を畳数として入れると、同じ広さで計算できます。
- どれも目安の計算です。照明は壁や天井の色、器具の配光で明るさが変わり、換気扇はダクトの抵抗で風量が落ち、給湯器は配管やガスの供給条件で能力が変わります。機種の選定と工事の可否は、施工業者に確認してください。