住まい・設備の計算ツール ガイド

このサイトの住まい・設備の計算ツール3本は、交換や購入の前に設備の能力を数字で確かめるためのものです。3本は「部屋ごとに決まるもの」と「家全体で決まるもの」に分かれるので、その区別と、計算する順番をまとめました。

部屋ごとに決まるもの、家全体で決まるもの

決める単位使うツールと、先に用意する数値
部屋ごと照明の明るさ — 部屋の畳数、部屋の用途(照度)、器具1台の光束
部屋ごと必要換気量 — 部屋の畳数と天井高、在室する人数、台所ならコンロの消費量
家全体給湯器の号数 — 同時に使う湯量の合計、冬の水温、設定温度

照明と換気は、部屋の広さと使い方で1部屋ずつ決まります。給湯器は家に1台で、どの蛇口を同時に使うかで決まります。部屋ごとの計算を先に済ませ、最後に家全体の給湯器を見る順番にすると、部屋の用途を変える計画がそのまま反映できます。

手順1:部屋の用途を変える(例:個室を書斎にする)

  1. 照明の明るさの「照度から」で、部屋全体の明るさを「全般」の照度で計算します。机で読み書きをするなら、その場所だけ読書・勉強(500 lx)の明るさを手元灯で足すのが基本で、部屋全体をその照度にする必要はありません。
  2. 必要換気量の「人数から」に在室する人数を入れます。住宅の居室は換気回数0.5回/hが最低ラインですが、天井高2.4mの6畳の部屋に2人いると、0.5回/hでは11.7 m³/hなのに対し、人数から出すと60 m³/h(1人30 m³/h)になります。複数の方法が当てはまるときは大きいほうを採用します。

手順2:台所を入れ替える

  1. 必要換気量の「台所のコンロ」に、コンロの総消費量とレンジフードの型式を入れ、換気扇に必要な風量を出します。ガスを燃やす台所は、居室とは別の計算(火気使用室)になります。
  2. 照明の明るさで、台所の全般(75 lx)と調理台(300 lx)を分けて考えます。全般照明で部屋全体を、手元灯で調理台を照らす組み合わせにすると、それぞれの照度で器具を選べます。
  3. 給湯の使い方が変わるなら、給湯器の号数で、台所とシャワーを同時に使ったときの必要号数を確認します。

手順3:給湯器を交換する

  1. 家の中で同時に使う蛇口を挙げ、流量を合計します。シャワーは一般的なヘッドで10〜12L/分、台所は5〜8L/分が目安です。
  2. 給湯器の号数に、シャワーの流量と同時に使う分の流量、冬の水温を入れます。夏の水温で計算すると小さい号数でも足りて見えるので、号数は必ず一番条件の厳しい冬で検討します。
  3. 「出せる湯量」タブで、いま付いている号数が冬に何L/分出せるかも確かめておくと、交換で何が変わるかが比べられます。

3本に出てくる単位の読み方

設備のカタログは単位の定義を知っていると読み違えにくくなります。3本の計算機で使っている単位は次のとおりです。

  • 号(給湯器)… 水温より25℃高いお湯を、1分間に何リットル出せるか。16号なら水温15℃のときに40℃のお湯を毎分16リットルです。水温が下がると同じ号数でも出せる湯量が減ります。
  • lm(ルーメン)とlx(ルクス)… ルーメンは器具が出す光の総量、ルクスは照らされる面の明るさです。1ルクスは1平方メートルに1ルーメンの光が届いている状態で、カタログに書いてあるのはルーメン、JISの照度基準はルクスです。
  • m³/h(換気扇)と回/h(換気回数)… m³/hは1時間に動かせる空気の体積、回/hは部屋の空気が1時間に何回入れ替わるかです。部屋の容積に回/hを掛けるとm³/hになります。

ツールをまたいで使うときの注意

  • 畳から平方メートルへの換算は1畳=1.62 m²です。照明の明るさと必要換気量は、不動産広告の表示基準の値で換算しています。京間や江戸間など実際の畳の大きさで計算したいときは、坪⇄平米 換算の「畳から」で実際の基準の平方メートルを出し、それを1.62で割った値を畳数として入れると、同じ広さで計算できます。
  • どれも目安の計算です。照明は壁や天井の色、器具の配光で明るさが変わり、換気扇はダクトの抵抗で風量が落ち、給湯器は配管やガスの供給条件で能力が変わります。機種の選定と工事の可否は、施工業者に確認してください。

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