土量計算機

土量変化率をもとに、地山土量・ほぐし土量・締固め土量を換算します。掘削寸法からのダンプ台数と、実測値からの変化率の逆算にも対応しています。

ほぐし土量

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※ 土量変化率は土質試験で求めるのが原則です。ここでの数値は道路土工などで示されている代表値なので、実際の現場では地質調査の結果を優先してください。

土量計算の式

土は状態によって体積が変わります。地山にある状態を基準の1として、掘削してほぐした状態をL、締め固めた状態をCで表します。

L(ほぐし率)= ほぐし土量 ÷ 地山土量
C(締固め率)= 締固め土量 ÷ 地山土量
求めたい土量 = 基準の土量 × 求める状態の変化率 ÷ 基準の状態の変化率
(地山土量の変化率は 1 として扱う)

換算は必ず地山土量を経由します。ほぐし土量から締固め土量を出したいときは、L値で割って地山土量に戻してから、C値をかけます。

体積の大小関係は、ほぐし土量 > 地山土量 > 締固め土量 になります。ただし岩の場合は締め固めてもすき間が残るため、締固め土量が地山土量を上回ります。

土質別の土量変化率

道路土工などで示されている代表的な範囲です。計算機ではこの範囲の中央付近の値を使っています。

土質L(ほぐし) / C(締固め)
礫1.10〜1.20 / 0.85〜1.05
礫質土1.10〜1.20 / 0.85〜1.00
砂1.10〜1.20 / 0.85〜0.95
砂質土1.20〜1.30 / 0.85〜0.95
粘性土1.20〜1.45 / 0.85〜0.95
岩塊・玉石1.15〜1.20 / 1.00〜1.05
軟岩1.30〜1.70 / 1.00〜1.30
中硬岩1.50〜1.70 / 1.20〜1.40
硬岩1.65〜2.00 / 1.40〜1.60

3つの土量の使い分け

土量使う場面
地山土量掘削の数量、土の配分計画
ほぐし土量ダンプの台数、運搬計画
締固め土量盛土の出来上がり量

積算で拾うのは地山土量ですが、実際にダンプへ積むのはほぐし土量です。この2つを取り違えると、砂質土なら台数が2割以上ずれます。

ダンプの積載量の目安

ほぐした土の単位体積重量はおよそ1.5t/m³なので、積載重量から容量を逆算するとこの程度になります。

車種積載の目安
2tダンプ約1.3 m³
4tダンプ約2.7 m³
10tダンプ約6.0 m³

実際の積載量は土の含水比や現場の規制で変わります。土が濡れているほど重くなるため、容量いっぱいまで積めないことがあります。

実例:管路の掘削から搬出台数まで

幅2m×深さ1.5m×延長20mの掘削で、砂質土(L=1.25、C=0.90)とした場合の流れです。

地山土量 = 2 × 1.5 × 20 = 60 m³
ほぐし土量 = 60 × 1.25 = 75 m³
10tダンプの台数 = 75 ÷ 6.0 = 12.5 → 13台

図面の数量60m³のまま台数を出すと10台。ほぐしで考えると13台。この3台の差が、変化率を掛け忘れたときにそのまま配車の狂いになります。

掘削土を埋め戻しに使う場合はC値側の計算です。60m³の地山土量を締め固めると60×0.90で54m³にしかなりません。埋め戻し体積が54m³を超えるなら、そのぶんの購入土を見込む必要があります。掘った土がそのまま同じ体積で戻る、という前提で組むと足りなくなります。

地山60m³が、ほぐすと75m³、締め固めると54m³になることを横棒で比べた図 地山 60 m³ ほぐし ×1.25 75 m³ 締固め ×0.90 54 m³ 10tダンプ(約6.0 m³)なら 75 ÷ 6.0 = 12.5 → 13台
上の実例(砂質土 L=1.25・C=0.90)。点線が地山の60m³。運ぶのはほぐした75m³なので、図面の数量のまま台数を出すと3台足りなくなる。埋め戻しに使うと54m³にしかならない。

よくある質問

土量変化率はなぜ必要なのですか?

同じ土でも状態によって体積が変わるためです。地山にある土を掘削するとすき間ができて体積が増え、盛土して転圧すると地山より締まって体積が減ります。掘削の数量、ダンプの運搬計画、盛土の出来上がり量はそれぞれ違う状態の土量で考える必要があるので、変化率で換算します。

L値とC値はどちらを使えばよいですか?

求めたい土量の状態で決まります。ダンプの運搬計画にはほぐし土量が要るのでL値、盛土の出来上がりを見るには締固め土量が要るのでC値を使います。換算は必ず地山土量を経由します。ほぐし土量から締固め土量を直接求めたいときは、いったんL値で割って地山土量に戻し、それにC値をかけます。

硬岩の締固め率が1を超えるのはなぜですか?

岩は割ると元の形に戻らないためです。土砂は転圧すると粒どうしがすき間なく詰まって地山より小さくなりますが、岩は破砕された角ばった塊なので、いくら締め固めても粒の間にすき間が残ります。その結果、締固め後の体積が地山より大きくなり、C値が1を超えます。硬岩では1.40から1.60程度になります。

残土処分の数量はどの土量で数えますか?

運搬と受け入れはほぐし土量が基準です。ダンプに積まれるのはほぐれた状態の土なので、処分場との数量のやり取りもほぐし土量で行うのが通常です。重量ベース(トン)で受け入れる処分場の場合は、ほぐした土でおよそ1.5t/m³を目安に換算します。含水比が高い土はこれより重くなるため、雨の後の搬出は重量超過に注意してください。

出典

土量の変化率の定義と土質別の代表値は、次の資料と照合しています(確認日 2026年10月2日)。上の範囲の表と計算機の係数は目安で、この資料の代表値とは一致しないものがあります。

公開日 / 最終更新