鉄筋重量の計算式
呼び名ごとに単位質量が決まっているので、長さを掛けるだけです。直径から断面積を出す必要はありません。
総長さ = 長さ × 本数
配筋の1m²あたり長さ = (1000 ÷ ピッチ) × 2
ダブル配筋はさらに ×2
3行目のピッチからの拾い出しがよく使う式です。縦横の両方向に入るため2倍になります。
この式は面を1m²ずつに区切って数える考え方で、各方向とも端の1本ぶんを含みません。小さな土間などで辺ごとに本数を数えるなら、本数は「辺の長さ ÷ ピッチ + 1」です。下の実例の6m×5m・200mmピッチなら、31本×5m+26本×6mで311m(式では300m)と、少し多くなります。
異形鉄筋の単位質量
| 呼び名 | 単位質量 |
|---|---|
| D10 | 0.560 kg/m |
| D13 | 0.995 kg/m |
| D16 | 1.56 kg/m |
| D19 | 2.25 kg/m |
| D22 | 3.04 kg/m |
| D25 | 3.98 kg/m |
| D29 | 5.04 kg/m |
| D32 | 6.23 kg/m |
| D35 | 7.51 kg/m |
| D38 | 8.95 kg/m |
Dは異形鉄筋を表し、続く数字はおおよその直径をミリで示したものです。節があるため実測値とは一致しません。
よく使う配筋の目安
| 部位 | 配筋の例 |
|---|---|
| 土間コンクリート | D10 @200 シングル |
| 基礎スラブ | D13 @200 ダブル |
| 擁壁 | D13〜D16 @200 |
| 柱の主筋 | D19〜D25 |
| 梁の主筋 | D19〜D29 |
@は「ピッチ」を表す記号で、@200なら200ミリ間隔という意味です。
実際の手配で足りなくなる理由
継手のラップ
鉄筋を継ぐときは重ねる長さが必要で、径の40倍程度が目安です。D13なら約520ミリ。本数が多い現場では、この重なりだけでかなりの量になります。
定尺からの端材
鉄筋は定尺で納品されるため、必要な長さで割り切れないぶんが端材として出ます。3.5メートルの鉄筋を5.5メートルの定尺から取ると、2メートルが残ります。
これらを見込んで、拾い出しの数値に1割から1割5分を足したものを手配量とするのが一般的です。上の計算結果は純粋な必要量なので、そこから割り増してください。
実例:土間の配筋を拾う
6m×5mの土間(30m²)にD10を200mmピッチのシングルで入れる場合を、式のとおりに追ってみます。
総長さ = 30 m² × 10 m = 300 m
重量 = 300 × 0.560 = 168 kg
手配量 = 168 × 1.1 ≒ 185 kg
本数に直すと、定尺5.5mで300÷5.5で約55本。実際には6mと5mの割り付けに合わせて定尺を選ぶので端材の出方が変わりますが、重量ベースの手配なら1割の割増で吸収できる範囲です。
この重さは軽トラック(積載350kg)で運べる量ですが、5.5mの定尺は荷台に載りません。長物の運搬は配達を頼むか、4m以下の定尺で割り付けを組み直すか、拾い出しの段階で決めておくと手戻りがありません。
よくある質問
D10やD13の数字は何を表していますか?
呼び名で、おおよその直径をミリメートルで示したものです。Dは異形鉄筋を意味します。ただし異形鉄筋の表面には節があるため実測の直径とは一致せず、断面積から逆算した公称直径が別に定められています。重量を出すときは直径からではなく、呼び名ごとに決まっている単位質量を使うのが確実です。
配筋のピッチから鉄筋量を拾うにはどうしますか?
縦横の両方向に鉄筋が入るため、1平方メートルあたりの長さはピッチ間隔の逆数の2倍になります。ピッチ200ミリなら1メートルあたり5本が2方向で10メートル、これに面積と単位質量を掛けます。ダブル配筋の場合はさらに2倍です。定着や継手の分は含まれないため、実際の手配では1割程度の余裕を見てください。
計算した重量と実際の納品量が違うのはなぜですか?
継手のラップ長さと、定尺からの切り無駄が加わるためです。継手は径の40倍程度が重なるので、本数が多いほど差が開きます。また鉄筋は定尺で納品されるため、必要な長さで割り切れないぶんが端材になります。拾い出しの段階では1割から1割5分の割増を見ておくのが一般的です。
土間にはワイヤーメッシュと鉄筋のどちらを使いますか?
載る荷重しだいです。人が歩く程度の犬走りやアプローチなら、ひび割れ防止としてφ6の100〜150mm目のワイヤーメッシュで足りることが多く、重量も1平方メートルあたり3〜4kg程度と軽く扱えます。車が載る駐車場や構造体の一部になるスラブでは、D10やD13の異形鉄筋を組みます。メッシュは重ね部分を1目以上重ねて結束するのが基本です。
出典
このページの数値は、次の資料と照合しています(確認日 2026年10月2日)。
- 建材製品ハンドブック 鉄筋棒鋼(日本製鉄)— JIS G 3112 の異形棒鋼の単位質量