DIY・建築の計算ツール ガイド

このサイトのDIY・建築の計算ツール10本を、目的から選べるように整理しました。ひとつの作業で複数のツールを続けて使う場面が多いので、作業の順番に沿った使い方と、ツール同士で数値を受け渡すときの注意をまとめています。

やりたいことから選ぶ

計算を始める前に、右の列の数値を手元にそろえておくと入力で止まりません。どのツールも、ここに挙げた値があれば結果が出ます。

やりたいこと使うツールと、先に用意する数値
敷地に建てられる大きさ建ぺい率・容積率 — 敷地面積(m²)、指定の建ぺい率と容積率、用途地域(住居系かそれ以外か)、前面道路の幅
坪・平米・畳を行き来する坪⇄平米 換算 — 面積(どの単位でも可)、畳ならどの基準か
屋根・スロープ・排水の傾き勾配計算機 — 寸・角度・%のどれか、または水平距離と高さ
掘る土・運ぶ土の量土量計算 — 掘削の幅・長さ・深さ、土の種類、ダンプの積載量
モルタル・コンクリートの材料モルタル・コンクリート配合 — 施工面積と厚さ、配合比
鉄筋の手配量鉄筋の重量 — 呼び径と、長さ・本数か、配筋する面積とピッチ
木材の量と重さ木材の材積・重量 — 幅・厚さ・長さ・本数、樹種
めねじを切る下穴タップ下穴径 — 呼び径(とピッチ)、材料
ボルトを締める強さボルト締め付けトルク — 呼び径、強度区分、潤滑の状態
壁や天井に塗る塗料の量塗料の必要量 — 部屋の寸法か塗る面積、塗り回数、缶の表示

手順1:建てる・建て替える前の確認

計画の最初に出てくるのは面積の上限です。ここは2本のツールを行き来します。

  1. 建ぺい率・容積率に敷地面積を平方メートルで入れ、建築面積と延床面積の上限を出します。前面道路の幅が12メートル未満だと、指定の容積率とは別に道路幅からくる上限がかかります。上限は用途地域で変わるので、道路の幅と用途地域も必ず入れてください。ここで出るのは上限の目安で、実際には斜線制限や日影規制などでさらに制約されます。
  2. 結果は坪も併記されますが、畳数で間取りを考えたいときは坪⇄平米 換算に移ります。畳の広さは基準によって違うため、ここで基準を選びます。

手順2:土間コンクリートを打つ

掘る、勾配を決める、材料をそろえる、の順で4本を続けて使います。施工面積と厚さは手順の途中で何度も使うので、最初に決めて書き留めておきます。

  1. 土量計算の「掘削とダンプ」で、掘削の寸法から地山の土量と、掘り出したあとのほぐし土量を出します。トラックで運ぶのはほぐした土なので、残土の台数はほぐし土量で決まります。
  2. 勾配計算機で水勾配を確認します。床・土間の排水は1/100(1%)が目安です。図面の表記が寸・%・1:Nのどれでも、ここで相互に換算できます。
  3. モルタル・コンクリート配合に施工面積と厚さを入れ、セメント・砂・砂利の量と袋数を出します。練ると砂の隙間にセメントが入り込むため、材料のかさ体積は仕上がり体積の1.5倍で計算しています。
  4. 異形鉄筋(D10以上)を組むなら、鉄筋の重量の「配筋から」に同じ面積とピッチを入れて重量を出します。継手や端材の分は含まれないので、手配では1割程度の余裕を見ます。人が歩く程度の土間でひび割れ防止に入れるワイヤーメッシュ(φ6)は、この計算機の対象外で、ふつうは枚数で手配します。

手順3:室内の壁を塗り替える

  1. 塗料の必要量の「壁の面積」に部屋の縦・横・天井高と、ドア・窓の面積を入れ、塗る面積を拾います。
  2. 同じツールの「缶の塗り面積から」か「塗布量から」で缶数を出します。缶の表示は1回塗りの値なので、塗り回数を忘れずに入れます。ローラーや刷毛ならロスは10%が目安です。
  3. うすめて使う塗料は、缶に書かれた希釈率を塗料の希釈に入れると、うすめ液の量が出ます。

手順4:金物・機械部品のねじ止め

  1. めねじを自分で切るなら、タップ下穴径で下穴のドリル径を決めます。かみあい率を上げるほどねじの強度はわずかに上がりますが、タップを回すトルクが大きくなり、折れやすくなります。
  2. 同じ呼び径のボルトを締めるときは、ボルト締め付けトルクで強度区分と潤滑の状態から締め付けトルクを出します。油を塗ったか乾いたままかで適正トルクが変わるので、実際の状態に合わせて選んでください。メーカーの指定トルクがある部品は、必ずそちらを優先します。

材料を運ぶ段取りには木材の材積・重量も使えます。材積から重量が出ます。重量は気乾状態(含水率15%前後)の比重で計算しているので、乾燥前の生材はこれより重くなります。丸太を末口二乗法で計算した場合は実際の体積より少なめに出るため、運搬の重量は1割から2割重いと考えておくと安全です。

ツールをまたいで使うときの注意

  • 畳の広さの基準がツールで違います。坪⇄平米 換算では京間(1畳1.824 m²)から団地間(1.445 m²)まで基準を選べます。塗料の必要量の「床面積を畳に換算」は、不動産広告の基準(1.62 m²)で計算しています。比べるときは同じ基準にそろえてください。
  • 勾配の表記は分野で違います。建築では寸、土木や道路ではパーセントとパーミル、排水や擁壁では1:Nがよく使われます。図面と計算機で表記が違っても、勾配計算機で換算すれば同じ値として扱えます。
  • 計算機が出すのは「ちょうどの量」です。手配するときの割増は、鉄筋なら1割程度、塗料ならロス率、丸太の運搬重量なら1割から2割というように、各ツールのページに書いてある目安に従ってください。

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