やりたいことから選ぶ
計算を始める前に、右の列の数値を手元にそろえておくと入力で止まりません。どのツールも、ここに挙げた値があれば結果が出ます。
| やりたいこと | 使うツールと、先に用意する数値 |
|---|---|
| 敷地に建てられる大きさ | 建ぺい率・容積率 — 敷地面積(m²)、指定の建ぺい率と容積率、用途地域(住居系かそれ以外か)、前面道路の幅 |
| 坪・平米・畳を行き来する | 坪⇄平米 換算 — 面積(どの単位でも可)、畳ならどの基準か |
| 屋根・スロープ・排水の傾き | 勾配計算機 — 寸・角度・%のどれか、または水平距離と高さ |
| 掘る土・運ぶ土の量 | 土量計算 — 掘削の幅・長さ・深さ、土の種類、ダンプの積載量 |
| モルタル・コンクリートの材料 | モルタル・コンクリート配合 — 施工面積と厚さ、配合比 |
| 鉄筋の手配量 | 鉄筋の重量 — 呼び径と、長さ・本数か、配筋する面積とピッチ |
| 木材の量と重さ | 木材の材積・重量 — 幅・厚さ・長さ・本数、樹種 |
| めねじを切る下穴 | タップ下穴径 — 呼び径(とピッチ)、材料 |
| ボルトを締める強さ | ボルト締め付けトルク — 呼び径、強度区分、潤滑の状態 |
| 壁や天井に塗る塗料の量 | 塗料の必要量 — 部屋の寸法か塗る面積、塗り回数、缶の表示 |
手順1:建てる・建て替える前の確認
計画の最初に出てくるのは面積の上限です。ここは2本のツールを行き来します。
手順2:土間コンクリートを打つ
掘る、勾配を決める、材料をそろえる、の順で4本を続けて使います。施工面積と厚さは手順の途中で何度も使うので、最初に決めて書き留めておきます。
- 土量計算の「掘削とダンプ」で、掘削の寸法から地山の土量と、掘り出したあとのほぐし土量を出します。トラックで運ぶのはほぐした土なので、残土の台数はほぐし土量で決まります。
- 勾配計算機で水勾配を確認します。床・土間の排水は1/100(1%)が目安です。図面の表記が寸・%・1:Nのどれでも、ここで相互に換算できます。
- モルタル・コンクリート配合に施工面積と厚さを入れ、セメント・砂・砂利の量と袋数を出します。練ると砂の隙間にセメントが入り込むため、材料のかさ体積は仕上がり体積の1.5倍で計算しています。
- 異形鉄筋(D10以上)を組むなら、鉄筋の重量の「配筋から」に同じ面積とピッチを入れて重量を出します。継手や端材の分は含まれないので、手配では1割程度の余裕を見ます。人が歩く程度の土間でひび割れ防止に入れるワイヤーメッシュ(φ6)は、この計算機の対象外で、ふつうは枚数で手配します。
手順3:室内の壁を塗り替える
手順4:金物・機械部品のねじ止め
- めねじを自分で切るなら、タップ下穴径で下穴のドリル径を決めます。かみあい率を上げるほどねじの強度はわずかに上がりますが、タップを回すトルクが大きくなり、折れやすくなります。
- 同じ呼び径のボルトを締めるときは、ボルト締め付けトルクで強度区分と潤滑の状態から締め付けトルクを出します。油を塗ったか乾いたままかで適正トルクが変わるので、実際の状態に合わせて選んでください。メーカーの指定トルクがある部品は、必ずそちらを優先します。
材料を運ぶ段取りには木材の材積・重量も使えます。材積から重量が出ます。重量は気乾状態(含水率15%前後)の比重で計算しているので、乾燥前の生材はこれより重くなります。丸太を末口二乗法で計算した場合は実際の体積より少なめに出るため、運搬の重量は1割から2割重いと考えておくと安全です。
ツールをまたいで使うときの注意
- 畳の広さの基準がツールで違います。坪⇄平米 換算では京間(1畳1.824 m²)から団地間(1.445 m²)まで基準を選べます。塗料の必要量の「床面積を畳に換算」は、不動産広告の基準(1.62 m²)で計算しています。比べるときは同じ基準にそろえてください。
- 勾配の表記は分野で違います。建築では寸、土木や道路ではパーセントとパーミル、排水や擁壁では1:Nがよく使われます。図面と計算機で表記が違っても、勾配計算機で換算すれば同じ値として扱えます。
- 計算機が出すのは「ちょうどの量」です。手配するときの割増は、鉄筋なら1割程度、塗料ならロス率、丸太の運搬重量なら1割から2割というように、各ツールのページに書いてある目安に従ってください。