材積の計算式
角材は単純な直方体なので掛け算だけです。丸太は慣行の末口二乗法を使います。
才数 = 材積(m³) ÷ 0.003339
丸太の材積 = 末口径(cm)² × 長さ(m) ÷ 10000
重量 = 材積(m³) × 気乾比重 × 1000
丸太の式で直径をセンチ、長さをメートルという違う単位のまま使うのは、この式が慣行としてそう定義されているためです。単位を揃える必要はありません。
単位の対応
| 単位 | 換算 |
|---|---|
| 1才 | 0.003339 m³ |
| 1立方メートル | 約299.5才 |
| 1石(こく) | 0.278 m³ = 約83.3才 |
| 1立方尺 | 0.0278 m³ |
才は1寸角で12尺の材、つまり約30mm角で3.6mの棒1本ぶんの体積です。材木店の見積もりは才単価で出ることが多く、立米で言われるより才で聞くほうが通じます。
樹種ごとの気乾比重
| 樹種 | 気乾比重 |
|---|---|
| スギ | 0.38 |
| ヒノキ | 0.41 |
| ホワイトウッド | 0.42 |
| SPF | 0.45 |
| ラワン | 0.52 |
| アカマツ | 0.53 |
| ケヤキ | 0.62 |
| ナラ | 0.68 |
いずれも一般的な目安で、同じ樹種でも産地や部位で1割程度は前後します。
末口二乗法の注意
丸太の材積を出す末口二乗法には、長さによる使い分けがあります。材長が6メートル未満なら、末口径をそのまま二乗します。
6メートル以上の場合は補正が入り、末口径に「材長メートルから4を引いて2で割った値の小数点以下を切り捨てたもの」を足してから二乗します。長い材ほど根元との差が大きくなるぶんを補う仕組みです。このツールは6メートル未満の式で計算しているため、6メートル以上を入力すると警告を出します。
いずれにしても実際の体積より少なめに出ます。運搬の重量を見積もるときは、この値より1割から2割重いと考えておくと安全です。
実例:2×4材のまとめ買いを見積もる
ホームセンターでよく買う2×4材(実寸38×89mm)の6フィート(約1820mm)を10本買う場合で、式を通しで使ってみます。
才数 = 0.0616 ÷ 0.003339 = 18.4才
重量 = 0.0616 × 0.45 × 1000 = 27.7 kg(SPF・気乾比重0.45)
10本で30kg弱。乗用車で持ち帰れる重さですが、長さ1.8mの板10枚は後席を倒しても収まりにくい寸法です。重量と同時に、車に入る長さかどうかも確認してください。
2×4材は呼び名の「2インチ×4インチ」ではなく、乾燥と仕上げで削られた38×89mmが実寸です。材積の計算には必ず実寸を使ってください。呼び寸法(50.8×101.6mm)のまま計算すると5割ほど多く出ます。
よくある質問
才(さい)とは何ですか?
木材の取引で使われる体積の単位で、1寸角で長さ12尺の材の体積にあたります。メートル法では約0.003339立方メートルです。1立方メートルはおよそ299.5才になります。材木店の見積書では立方メートルではなく才で表記されることが多く、単価も才あたりで示されます。
丸太の材積はなぜ末口の直径だけで計算するのですか?
丸太は根元が太く先が細いため、細いほうの直径を基準にすると実際より少なく見積もられます。取引で不利にならないよう、買う側と売る側の双方が納得しやすい安全側の基準として末口二乗法が慣行になっています。実際の体積より1割から2割ほど少なく出るのが普通です。
同じ材積でも重さが違うのはなぜですか?
樹種によって比重が異なるためです。スギは0.38前後、ナラは0.68前後と2倍近い差があります。さらに含水率でも変わり、乾燥前の生材は気乾状態の1.5倍から2倍の重さになることがあります。運搬の可否を判断するときは、乾燥状態を確認したうえで余裕を見てください。
才単価と立米単価はどう換算しますか?
1立方メートルが約299.5才なので、才単価を約300倍すると立米単価になります。1才200円なら立米ではおよそ6万円です。見積書が才建て、相場情報が立米建てというように基準が揃わないときは、この換算で同じ土俵に載せてから比べてください。逆方向は立米単価を299.5で割ります。
出典
このページの数値は、次の資料と照合しています(確認日 2026年10月2日)。
- 素材の日本農林規格(農林水産省)— 丸太の材積の計算式(附属書A)